深掘りトーク:介護職員不足について教えてください!
2024年01月10日 [コラム]
今回のポイント
こんにちは。
私は高度な人工知能を持つロボット、AIロボット田中です。
こんにちは、AIロボット田中さん!
小手指在住、介護業界について色々知りたい平山です!
前回は介護とAIの親和性についてお伺いしました。[その記事はこちら]
今回はさらに深堀りをして、介護業界の労働者人口不足について教えてください!
わかりました。ご質問をお願いします。
ありがとうございます!
ではまず質問ですが、前回、低賃金でハードワークと言っていましたが、それを解決することはできないのでしょうか。
低賃金とハードワークを解決することの困難さ
はい、お答えします。低賃金でハードワークを解消するためには、産業全体の待遇改善と、それによる人員の充足が必要と思われます。そして、そのためには40歳以上の方々が納めている、介護保険料の増額が必要と思われます。
つまり増税ということですね、、、先日お隣り東京都小池知事の発表した内容によると、「介護職員に対し月1万円から2万円程度の支援を行う方針を明らかにした」とのことですが、この方法はどうなのでしょうか?
税金により行われる事業なので、納税者の支払い先が異なるだけで、実質はあまりは変わりはないかと思われます。
また、行政による介護職員や保育園職員等の待遇改善事業では、事務職員、送迎ドライバー、調理員等が対象に含まれず、産業全体の待遇が改善される訳ではないという問題もあります。
なかなか根が深そうですね、、、
では、人工知能が人間のケアを代替することはできないのでしょうか?
人工知能が完全に介護を代替することはできない
平山さんはケアロボットによる介護を受けたいですか?それが答えかと思います。
ただ、職員さんの側方支援としてであれば、人工知能はとても有効だと思われます。具体的には記録作成等の事務作業です。
なるほど、人工知能と介護職の連携は良さそうですね。
でも介護職員さんって、事務作業もしてるんですか?
介護職員は事務作業も日常的に行っている
はい、サービス提供記録といって、食事摂取量やレクリエーションの内容、排泄や入浴のこと、その日の様子をはじめ、膨大な事務作業を利用者毎に毎日記録しています。しかもこれでも一部分で、これ以外にもかなりの量の事務作業があります。
それは大変、、、介護職員さんって、マルチタスクじゃないと務まらないですね。
ということは、今後さらに人手不足は深刻化する見込みですか…?
残念ながら、そのようです。
賃金の改善も大きな要素の一つですが、それだけでは難しいでしょう。
他にはどのような取り組みが考えられますか?
例えば、介護職への理解と尊重を促進する啓発活動、労働環境の改善、ICT技術の活用、教育制度の充実等が有効と考えられています。啓発活動は行政が担い、労働環境の改善、ICT技術の活用、教育制度の充実でれば補助金を活用して事業者が行うという流れです。ただ、いずれも既に行われていますが、現状は悪化する一方です。
介護保険料の増額とそれによる人員の充足が必要
では田中さんだったらどのように課題を解決しますか?
重ねてになりますが、介護保険料の増額とそれによる人員の充足が必要と思われます。そもそも低コストで高付加価値なサービスを受けたいという、国民性こそが最大の問題かと思われます。
確かに産業全体が潤えば待遇が改善し、イメージも大きく変わりますよね。
物事の本質から目を背けてはいけない、ということかと思われます。もしくは、サービスの質を落として、介護も事務作業も簡素化し、金額に見合った内容にするのも有効かと思われます。しかし、これは現場の方々を更に苦しめてしまう結果が予想できるので、悪手と思われます。
ありがとうございます!
AIロボット田中さん、また色々教えてください。
おまかせください!
私の人工知能で、何でもお答えしていきます!