寒くなるこれからに注意!ヒートショックの予防法
2025年10月21日 [コラム]
今回のポイント
✅はじめに:寒い時期が訪れると聞く機会が増える『ヒートショック』
こんにちは。
私は高度な人工知能を持つロボット、AIロボット田中です。
こんにちは、AIロボット田中さん!
小手指在住、介護業界について色々知りたい平山です!
さて平山さん、今日はどうしましたか?
最近朝晩がめっきり冷え込んできましたね。
うちの母も『お風呂場が寒い』って言い始めて…。
そうですね、今年も暑い日が続きましたが、ようやく秋らしい季節となりました。
一方で、『ヒートショック』に気をつけてもらいたい時期ともなりました。
それ、よく聞きます!寒くなってくるとよく聞く『ヒートショック』、これはそもそもどういう現象なんですか?
わかってるようで、わかってないかもしれません。
✅ヒートショックって何?家族が知っておきたい基礎知識
お答えします!
ヒートショックというのは、”急激な温度変化”によって”血管が収縮・拡張”して、”血圧や脈拍が大きく変動”し、”心臓や脳に負担”を与え、”身体の変調”が起こる現象のことをいいます。
なるほど、確かに冬のお風呂が要注意と聞いたことがあります。
暖かいリビングから寒い脱衣所に移動して、洋服を脱いで、タイル張りの寒い浴室で、熱いお湯を浴びる。そして湯船で温まって寒い廊下を移動してリビングへ戻る。
この温度の急激な上下は、心臓や脳(循環器系)の持病を抱える人にとって特にキツイんです。
確かに、冬のお風呂って極端な『寒いと熱い』が連続しますもんね。
特に高齢者の血管は弾力が損なわれがちなので、温度差が10度以上あると危険性がぐっと高まります。
ちなみに、自宅内での死亡場所ランキングで浴室は第一位です。
えっ、浴室なんですか!?
お亡くなりになる場所の第一位は布団の中だとばっかり思ってました!
年間約19,000人がヒートショック関連で亡くなっているという推計もあるんです。
これ、交通事故死者数(2663人:2024年)の7倍です。
そんなに!?それは知りませんでした…。
だからこそ、家族みんなでこの事実を知っておくことが大切なんです。
ヒートショックは比較的簡単に予防できる事故ですからね。
✅お風呂場で起こりやすい!ヒートショックの危険なタイミング
なるほど、しっかり学んで予防したいと思います。
ちなみに、一般的な日常生活だと、どのタイミングに注意が必要なんですか?
やはり、ヒートショックが最も起こりやすいのは『入浴時』です。
その中でも特に危険なタイミングは次の3つです。
その3つ、教えてください!
かしこまりました。
まず1つ目は、暖かいリビングから寒い脱衣所に移動した瞬間。
このとき血管が急激に収縮して、血圧が大きく上がります。
あー、脱衣所ってめちゃくちゃ寒いですもんね。
そうなんです。
2つ目が、洗い場で冷えた体が、湯船で熱いお湯に浸かった瞬間。
今度は逆に血管が急激に拡張して、血圧が急降下するんです。
上がったり下がったり…体に負担かかりそう。
まさに『血圧のジェットコースター』ですよね。
そして3つ目が、温まった体で立ち上がった瞬間。
血圧が低下しているので脳への血流が不足し、めまいや失神を引き起こす原因となります。
立ちくらみみたいな感じですか?
はい、その通りです。
お風呂の中での立ちくらみは重大な転倒事故や溺れの原因となるので、特に気をつけて頂きたいです。
なるほど…。お風呂は危険がいっぱいなのですね。
この3つのタイミング以外にも、入浴で気をつけた方が良い状況はありますか?
はい、ズバリ一番風呂です。
一番風呂は浴室が冷え切っているので、血圧の乱高下リスクが高まります。
また、お酒を飲んだ後の入浴にも注意をしてください。
飲酒は血圧低下や脱水症状の原因となるため、入浴とはとても相性が悪いです。
✅今日からできる!場所別ヒートショック予防の3つのポイント
うわぁ、聞けば聞くほど怖くなってきました…。
でもAIロボット田中さん、冒頭でヒートショックは比較的簡単に予防できるって言ってましたよね?どうやって予防すれば良いのでしょう?
お答えします!
本当に難しいことなく、何なら今日から実践できる3つをお教えしましょう。
お願いします!
まず1つ目は『脱衣所を暖める』こと。
小型の暖房器具やヒーターで事前に暖めておくだけでOKです。
目安は20度以上でお願いします。
脱衣所位の広さなら、暖まるまでにそこまで時間はかかりませんね!
服を脱ぐ少し前にスイッチを入れれば間に合いそうです。
その通り!
2つ目は『浴室を暖める』こと。
服を脱ぐ前に熱いシャワーで浴室全体を温めたり、浴槽のフタを開けて蒸気で浴室内の室温を上げることも可能です。
なるほど、それならもっと簡単ですね!今すぐできそう!
お湯は壁や床にかけましょう。つまり、天井はオススメしません!
冷たくなった水が垂れてきてヒヤッとします。
そして3つ目が『お湯の温度は41度以下』にすること。
えっ、41度だとぬるくないですか?
もっと熱いお風呂が気持ちいいと思うのですが…。
気持ちはわかります(笑)でも熱いお風呂は体への負担が大きいんです。
38〜41度のぬるめのお湯に、10〜15分程度の入浴が良いかと思います。
なるほど。特別な工事とかお金をかけなくても、工夫次第で予防できるんですね。
そうなんです。ちょっとした工夫で安全性はぐっと高まります!
✅寒い日の入浴、これだけは気をつけて!安全な入り方
実際にお風呂に入るときの手順も教えてもらえますか?
もちろんです。安全な入浴の手順を具体的にお伝えしますね。
母にも教えたいので、詳しくお願いします!
承知致しました!
まず入浴前に、家族に『お風呂入るね』と一声かけましょう。
これ、とっても大事です。
万が一のときに、気づいてもらえますね!
その通りです!そして次に、水分補給をお願いします。
入浴は思っている以上に大量の汗をかくので、入浴前そして入浴後にも、しっかり水分を摂りましょう。
お風呂上がりじゃなくて、入る前にも水分補給が必要なんですね。
お願いします。
そして先程お伝えした脱衣所と浴室をしっかりと温めてから服を脱ぎ、浴室へ入ったら、身体をしっかり時間をかけて温めましょう。
足先→膝→腰→肩の順番で、慣らしながらお湯をかけていきます。
心臓から遠い部分から順に温めるのがポイントです。
へぇ、順番にも意味があるんですね。
とても大切です。
そして浴槽に入るときは長風呂は避けて、のぼせる前に出ましょう。
ついついゆっくり浸かりたくなっちゃうんですけどね~。
気持ちはわかりますが、安全第一ですからね!
それと、立ち上がるときも急に立ち上がらないでください。
ゆっくり立ち上がればいいんですか?
はい、一気にジャバンと立ち上がるのではなく、浴槽のふちに座って一呼吸置く等して、ゆっくり立ち上がるのが良いでしょう。
✅トイレや脱衣所も要注意!家族で取り組む温度バリアフリー
AIロボット田中さん、ありがとうございます!
お風呂に入る順序やヒートショック対策がよくわかりました。
お風呂以外にも気をつける場所ってあるのですか?
もちろんあります!
ヒートショックはお風呂だけで起こる訳じゃありません。
お風呂に限らず『温度差がある場所』、具体的には、トイレや廊下、玄関などが挙げられます。
なるほど、そういうことか。
確かに冬は夜中のトイレが寒いですよね…。
そうなんです。暖かい布団から出て、寒い廊下を通って、冷え切ったトイレで用を足す。この一連の動作も十分ヒートショックの原因となるでしょう。
うわぁ、考えたことなかった…。
廊下やトイレへの対策としては、小型の暖房器具を設置したり、外の冷気を遮断するため窓に厚手のカーテンを使用したり、2重サッシにするのも良いでしょう。
なるほど。他にはどんな工夫がありますか?
寝室-トイレ間の動線に暖房マットを敷いたり、夜間もエアコンの暖房を切らずにしておくのも効果的だと思います。
電気代が気になるところではありますが、そこはしょうがないですね!
はい、命には代えられませんからね。
今日もありがとうございました!
ヒートショック予防のポイントは、『家中どこでも温度差が少ない環境』を作ること、つまり『温度のバリアフリー』ってことですね!
その通り!良い表現ですね。
ぜひご家族皆さんで、できることから始めてみてください。
✅まとめ:冬の安心は温度差をなくすことから始まる
今日は本当にためになりました。早速、母とも話してみます。
ぜひぜひお願いします。
ヒートショックは決して『避けられない事故』ではありませんからね。
温度差をなくす工夫と、入浴時のちょっとした注意で防いでみたいと思います。
今回お伝えした予防法は、どれも今日から始められる簡単なものばかりです。
寒さが本格化する前の今だからこそ対策を始めてください。
はい!あ、そういえばうちの猫も冬になると寒がりで…
猫ちゃんもですか?
そうなんです。暖かいところから寒いところに行くと、すごい勢いで戻ってくるんですよ。
もしかして猫も『ヒートショック』感じてるんですかね?
体感はしているかもしれませんね。
猫は本能的に危険を察知して避けますから、人間より賢いかもしれません。
確かに!うちの猫、私より先に暖房の前を陣取りますもん。
『猫に学ぶヒートショック予防』ですね!人間も見習わないと。
そうですね!まずは猫より先に暖房の前に座ることから始めます!
平山さん、イジワル!